便利!ソースからインストールを管理する

パッケージで管理すると楽なのですが
ソースからインストールしたいこともあります。

でも、ソースからインストールした場合
アンインストールが大変です。。

そこで登場

「paco」

ソースからインストールしたものを
パッケージ感覚で管理できるツールです。

気になってたので試してみました!

実行環境

CentOS 6.0
paco 2.0.9

pacoインストール

※実験環境用の簡易構築だったためrootで作業しています。

ソースをダウンロード、解凍してconfigureを実行。

wget http://sourceforge.net/projects/paco/files/paco/2.0.9/paco-2.0.9.tar.gz/download
tar zxvf paco-2.0.9.tar.gz
cd paco-2.0.9
./configure

でも、下記エラー発生...

checking for GTKMM... configure: error: Package requirements (gtkmm-2.4 >= 2.12) were not met:

No package 'gtkmm-2.4' found

gtkmmがないらしい。
調べてみると、pacoのGUIを使うために必要なんだそうだ。

でも、今回GUIはいらないなぁと思ったのでGUIを無効にしてインストール作業続行!

./configure --disable-gpaco
make

今度はmakeで下記エラー...

../../build/depcomp: line 611: exec: g++: not found

gcc-c++がなかったのでインストール!

yum install gcc-c++

pacoのインストール続行!

make
make install

イントール完了です!!

でも、このままだとソースからインストールしたpaco自身が管理されません。
そこで下記コマンドでpaco自身を管理化に置きました。

make logme

試してみる

MySQL 5.5.15をソースからインストールしてみます。

インストール準備

makeまでは通常のインストール作業と同じです。

wget http://www.mysql.com/get/Downloads/MySQL-5.5/mysql-5.5.15.tar.gz/from/http://ftp.iij.ad.jp/pub/db/mysql/
# ...
# MySQL 5.5のインストール中には色々あったのですが
# これは別の記事にします。ので、省きます。
# ...
make
インストール及びpaco管理下におく

make installの時にpacoを使用します。

paco -D make install

Dオプションでカレントディレクトリ名が管理パッケージ名になります。
pオプションでは任意のパッケージ名が付けられます。

これでmysqlはpacoで管理されました!

下記コマンドを使うと管理されていることが確認できます。

管理パッケージ確認

aオプションで管理しているパッケージの一覧が確認できます。

paco -a
# 出力:mysql-5.5.15    paco-2.0.9
管理ファイル確認

fオプションで指定パッケージで生成されたファイルの一覧を表示します。

paco -f [パッケージ名]
アンインストール

rオプションで指定パッケージの管理するファイルを削除します。

paco -r [パッケージ名]
その他

その他のオプションについては

paco --help

でご確認ください。